えぇー!?情熱的な恋愛は「痛み」を和らげるってホントかい!?

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好きな人のことを思い出すと、つらいこともがんばれる、ってよく言いますよね。

また、恋愛している人が、イケイケになって、痛みをモノともせず、恋や仕事にまい進する姿を見たことがある人も多いと思います。

なんと、それ以上に、情熱的な恋愛には痛みを鎮静化する作用があることがわかりました。

つまり恋はお薬以上? 傷も虫歯も好きな人がいればその痛みが和らぐの?

 

この、気になる研究を行ったのは、米スタンフォード大学(カリフォルニア州)。

研究の筆頭著者は、同大学医学部疼痛管理部門主任のSean Mackey博士で、調査対象は学部生。

研究結果は、オンライン科学誌『PLoS One』に掲載されました。(※)

 

その気になる研究方法は、『熱狂的な恋愛をしている』学生を15人(男性7人、女性8人)を対象とし、彼らに恋愛相手の写真を持参してもらい、手持ち式温度プローブで痛みを与えながらその写真を見せたところ、なんと! 痛みの緩和が認められたとのこと!

これからは、痛いときには好きな人の写真を見るといいのかも!

 

「ん~でもこれって、ただ注意がそれただけ? 他の人の写真でもいいのでは?」

そんな疑問に応えるためか、被験者に、同じ刺激を与えつつ、親しい知人の写真見せた場合は、痛みの軽減は認められなかったのだそう。

 

つまり、情熱的な恋愛には鎮痛効果があることがわかったのです。

「この効果は単に好きな人のことを考えることにより気を紛らわせるものではなく、報酬および渇望、依存症に関わる脳システムが関与するものである」と、

被験者の脳のfMRI(機能的磁気共鳴画像)からは、注意をそらすことと恋愛では関与する脳システムが全く異なることが明らかになった。注意をそらす場合には高等な新皮質系が関与するが、恋愛の場合は極めて原始的な、報酬系のような爬虫(はちゅう)類脳が関与しているという。

Mackey氏によると、今回の結果は学部生に限らず、もっと高い年齢層にも当てはめることができると考えており、必ずしも恋愛初期の夢中な時期である必要もないという。

もし今、彼が本当に自分のことを愛しているか気になる人は、実際の“痛み”はともかくとして、彼のつらさや痛みが、あなたの写真を見ることで和らぐのなら、本当にあなたのことを好きだと言えるのかも。