北朝鮮がミサイル発射、日米韓は強く非難 緊急安保理開催へ

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[東京 7日 ロイター] - 北朝鮮は7日午前、同国西岸から南の方向にロケットを発射し、国営テレビを通じ、地球観測衛星が軌道に進入したと発表した。これに対し、日米韓の3カ国は挑発的行為であり、断固として容認できないとの立場を直ちに表明。国連は、3カ国の要請により米東部時間7日午前11時(日本時間8日午前1時)から緊急安全保障理事会を開催すると発表した。

一方、中国政府は遺憾の意を表明し、関係各国に冷静な対応と朝鮮半島の緊張を高めるような行動をとらないよう求めた。

<ロケットは5つに分離、一部は地球周回軌道に入った可能性>

日本政府によると、北朝鮮は午前9時31分ごろに西岸から沖縄県地方の方向にロケットを発射。約10分後に沖縄県上空を通過して太平洋に抜けた。

発射されたロケットは5つに分離。これまでに4つの落下物が確認されている。1つ目は午前9時37分ごろに朝鮮半島の西150キロの黄海上、2つ目と3つ目は午前9時39分ごろに朝鮮半島の南西250キロの東シナ海上、4つ目が日本の南約2000キロの太平洋。4つ目のみ予告範囲外に落下したとみられるという。5つ目の物体は南に向けて飛行を続けた。

飛行ルートは、2012年12月に打ち上げた3段ロケットのテポドン2改良型(射程距離1万キロ以上)とほぼ同じコースをたどった。

米政府関係者によると、ロケットの一部は宇宙空間に到達したようだという。中谷元防衛相は北朝鮮が何らかの物体を地球周回軌道に投入した可能性があるとの見方を示した。北朝鮮は7日午後、国営テレビで、地球観測衛星を打ち上げ、軌道に進入させることに成功したと発表した。

<日本政府は強く抗議>